2023.07.19更新
【ぜひ、事前に知っておきたい】インプラントの危険性と4つの失敗事例をご紹介
川崎市 川崎新町駅近くにある歯医者 京町歯科医院ではインプラント治療に力を入れています。
多くの症例を経験していますが、それをもとに今回は、インプラントの危険性と失敗の事例について深く掘り下げます。
インプラント治療は外科的な要素を含むため、そのリスクを事前に理解することがとても大事になります。
今回のテーマは以下の通りです:
・リスクとその理解
・実際に起こった失敗例
・具体的な対策法
これらについて詳しく解説します。
インプラント治療を検討されている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。
目次
【失敗を避けるために】インプラントにおける重要なリスク
【インプラントのリスク1】神経や血管を損傷する
【インプラントのリスク2】上顎洞に穴を開ける
【インプラントのリスク3】骨細胞が壊死する
【インプラントのリスク4】外観が劣化する
【インプラントのリスク5】金属アレルギーの症状が現れる
【インプラントのリスク6】骨との結合が不十分
【インプラントのリスク7】インプラント周囲炎の発生
インプラント手術のリスクを増加させる要因
【要因1】顎の骨の厚さが不足している
【要因2】喫煙
【要因3】心臓病
【要因4】糖尿病
インプラント治療での4つの失敗と各々の解決策
【インプラント失敗事例1】インプラントが適切に配置されない
【インプラント失敗事例2】骨との結合が不十分
【インプラント失敗事例3】継続する腫れ・痛み・感覚異常
【インプラント失敗事例4】人工歯の破損
当院のインプラントリスク軽減策
【当院の対策1】高安全性のインプラントの使用
【当院の対策2】歯科用CTの設備
【当院の対策3】治療前の十分な準備
【当院の対策4】専門医によるインプラントの施術
インプラント治療のリスクや失敗についての懸念があれば、歯科医院にお問い合わせください
【失敗を避けるために】インプラントにおける重要なリスク
インプラント治療を考慮する際に知っておくべきリスクをご紹介します。
それらは次の7つです。
・神経や血管を損傷する
・上顎洞に孔を開ける
・骨細胞が壊死する
・外観が劣化する
・金属アレルギーの症状が現れる
・骨との結合が不十分
・インプラント周囲炎の発生
これらのリスクは無視できないので、しっかりと理解しておきましょう。
【インプラントのリスク1】神経や血管を損傷する
インプラント治療では、骨に穴を開けるためにドリルを使用します。
その過程で神経や血管を誤って傷つける可能性があります。
神経が損傷すると、麻痺が起こったり、唇や頬の感覚が鈍くなったりすることがあります。
しかし、適切な診断を行い、適切な器具を使用している歯科医院では、そのようなことが起こる可能性は非常に低いです。
それでも、注意すべきポイントとして覚えておきましょう。
【インプラントのリスク2】上顎洞に穴を開ける
上顎にインプラントを設置する場合、上顎洞という空間に誤って穴を開ける可能性があります。
これもリスク1と同様に、通常の手術ではほとんど起こらない事態です。
【インプラントのリスク3】骨細胞が壊死する
骨細胞が壊死することもあります。
インプラント手術で顎の骨に穴を開ける際、ドリルや骨が熱くならないように冷却水を使用します。
この冷却が不十分だと、骨細胞が熱によって死んでしまう可能性があります。
骨細胞が壊死すると、インプラントとの結合が困難になります。
【インプラントのリスク4】審美性が劣化する
インプラント治療によって、審美性が悪くなるリスクもあります。例えば、以下のような事例があります。
周囲の歯よりも人工歯が長く見えてしまう
歯肉が薄く金属の根部が透けて見える
手術前に口腔の状態を歯科医院で確認し、リスクの程度を評価しましょう。
【インプラントのリスク5】金属アレルギーの反応が生じる可能性
インプラントは、金属を顎の骨に埋め込む治療法であるため、金属アレルギーの症状が現れる可能性があります。
ほとんどのインプラントではチタン合金が使用されています。
これは、人工関節などの医療現場でも使用される素材で、安全に体内に留められます。
それでもチタンに対するアレルギーの懸念がある場合は、歯科医師に相談しましょう。
【インプラントのリスク6】骨との結合が不十分
骨の厚さが不足している場合、インプラントが骨と適切に結合しないことがあります。
また、手術後にインプラント周囲が細菌に感染すると、結合が阻害される可能性もあります。
骨の厚さ等は治療前の診察で確認することが重要です。
【インプラントのリスク7】インプラント周囲炎の発生
最後に注意すべきリスクはインプラント周囲炎です。これは歯周病と似た疾患で、歯垢や歯石が溜まり、
インプラントやその周囲の粘膜で炎症を引き起こすことがあります。
不適切な毎日の歯磨きや手術後のメンテナンス不足が原因となります。最悪の場合、インプラントが抜け落ちる可能性もあります。
毎日のブラッシングや定期的なチェックアップが重要です。
インプラント手術のリスクを増加させる要因
次に、インプラント手術のリスクを増加させる可能性のある要因を説明します。
生活習慣や持病により、特に注意が必要な点があります。
・顎の骨の厚さが不足している
・喫煙
・心臓病
・糖尿病
上記の4点について、詳しく見ていきましょう。
【要因1】顎の骨の厚さが不足している
まず最初の要因は、顎の骨の厚さが不足していることです。
骨密度や骨の量が不足していると、インプラントが抜け落ちる可能性があります。
顎の骨が減少する最大の要因は歯周病です。定期的に歯科で歯石を除去し、歯周病を予防することが重要です。
【要因2】喫煙
喫煙はインプラントのリスクを高める要因の一つです。喫煙により血管が収縮し、血流が悪化し、血中の酸素や栄養素が減少します。
これにより、インプラントと骨が結合しにくくなります。また、手術後の傷の治癒も遅くなる可能性があります。
インプラント治療には原則として禁煙が必要です。
【要因3】心臓病
狭心症や心筋梗塞の病歴がある方は特に注意が必要です。薬の影響で、インプラントの手術中に出血が止まらない可能性があります。
これらの病歴がある方は、治療前に歯科医師に相談しましょう。
【要因4】糖尿病
糖尿病により手術が困難になる可能性があります。血糖値が高い状態が続くと傷が治りにくくなり、
インプラント治療が難しくなる場合があります。さらに、高血糖状態では免疫細胞の活動が低下し、歯周病菌への感染リスクが高まります。
糖尿病を管理している方は、手術前に歯科医師に相談しましょう。
インプラント治療での4つの失敗と各々の解決策
このセクションでは、インプラント治療の典型的な失敗例とその対処法を説明します。
・インプラントの埋め込みが不十分
・骨との結合が十分になかった
・痛み・腫れ・感覚異常が持続する
・人工歯が破損する
これらの事例について、それぞれの対処法も一緒に説明します。
【インプラント失敗事例1】インプラントが適切に配置されない
最初に紹介するのは、インプラントの配置がうまくいかなかった例です。
具体的には、上顎洞に穴が開いてしまったり、顎の骨に対して斜めに配置してしまうといったケースが考えられます。
これを防ぐための当院の対策は、歯科用CT撮影を活用し、神経や血管の三次元的な位置を把握することです。
これにより、インプラントを安全な場所に配置しやすくなります。
【インプラント失敗事例2】骨との結合が不十分
次に、インプラントが骨と適切に結合せず、しっかり固定されない例を見てみましょう。
手術中に使用する器具が発熱したり、口腔内のメンテナンス不足による歯周病などが原因となる可能性があります。
口腔内の健康状態が大きく影響するため、定期的な検診と日々の歯磨きが重要です。
【インプラント失敗事例3】継続する腫れ・痛み・感覚異常
インプラント手術では歯茎を切開する必要があります。そのため、手術後に腫れや痛み、感覚異常が続くこともあります。
時間とともに症状が緩和されることもありますが、症状が進行する場合は、インプラントが適切に配置されていないか、
細菌感染が起きている可能性があります。このような場合はすぐに歯科医院を訪れ、原因を特定し対策を立てましょう。
【インプラント失敗事例4】人工歯の破損
最後に、インプラント上の人工歯が破損する事例です。
咬み合わせが不適切だったり、適切な力で締め付けられていなかったりすることが原因となります。
インプラント治療後も、自然な歯と同じように定期的なメンテナンスが必要です。一季節ごとに健診を受けることをお勧めします。
当院のインプラントリスク軽減策
当院では以下の3つの対策を通じて、インプラントのリスクを低減しています。
・高安全性のインプラントの使用
・歯科用CTの設備
・治療前の十分な準備
インプラント治療についての不安や疑問がある場合は、いつでもご相談ください。
【当院の対策1】高安全性のインプラントの使用
当院では、アストラ社製のインプラントを使用しています。これはスウェーデン製で、
世界4大メーカーの1つに数えられます。
長年にわたる実績と高い安全性が認められているインプラントです。
【当院の対策2】歯科用CTの設備
当院は歯科用CTを完備しており、お口の状態を詳細に把握してから手術に臨むことが可能です。
顎骨や神経などの位置や状態をCT検査で確認することで、より精密なインプラント治療を提供できます。
【当院の対策3】治療前の十分な準備
当院では、治療前に十分な準備を行っています。つまり、インプラント治療を即座に始めるのではなく、
まずは患者様の口腔内状況や生活習慣を理解し、必要な改善を図ることからスタートします。
虫歯や歯周病により口腔内環境が不安定なまま治療を始めると、歯が傾いたり痛みが生じたりすることがあります。
そのため、まずはこれらの問題を解消してからインプラント治療に進めるようにしています。
インプラント治療のリスクや失敗についての不安がある方へ
今回はインプラント治療のリスクや失敗事例について説明しました。
定期的な検診や日常の口腔ケアを行うことで、これらのリスクを低減できます。治療後も口腔の健康を維持するために、定期的なメンテナンスが重要です。
インプラント治療に関して何か不安や疑問がありましたら、いつでも歯科医院にご相談ください。
当院では、院長によるインプラントカウンセリングを実施しております。インプラントについてのお悩みや質問がある場合は、お気軽にご相談ください!
京町歯科医院
日本顎咬合学会認定医
院長 友貞 宗人(ともさだ むねと)
【所属】日本顎咬合学会、スタディーグループ赤坂会、東京SJCD
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