京町歯科医院ブログ

2023.08.27更新

高齢者の方にとってのインプラント治療のリスクと注意点

川崎市 川崎新町駅近くにある歯医者 京町歯科医院ではインプラント治療に力を入れています。

多くの症例を経験していますが、それをもとに今回のブログでは、高齢者の方が歯科インプラントを検討する際のリスクと注意すべき事項について解説します。

 

年齢を重ねていく中で、歯周病やその他の問題で、健康な歯を維持できなくなってしまうことは少なくありません。

最悪、健康な歯を抜くことになったさいに、選ぶ治療の選択肢としては、入れ歯、ブリッジ、またはインプラントが主なものです。

 

ブリッジで対応できるケースは非常に限られており、よく歯科医師が推奨する治療としては、入れ歯かインプラントが多いように思います。

入れ歯は保険適用のため費用が抑えられますが、外科治療であるインプラントは自費診療となり、手術も必要です。

 

高齢者の中には、インプラント治療については、手術やその後のケアに対する懸念点を持たれ、治療をためらう人も少ないと思います。

 

 

・歯の喪失の状況

研究によってあきらかになっていますが、高齢になると歯の喪失は確実に増加します。

2016年のデータによれば、60歳で約80%以上の方が最低1本以上の永久歯を失っていることがわかっています。

このような背景から、高齢者におけるインプラント治療の必要性は増加傾向にあります。

 

 

・高齢者が考慮すべきインプラント治療のリスク

治療期間とかかる費用: インプラント治療は自費であり、一本につき30〜50万円程度の費用が発生します。

治療期間としては、骨とインプラントがしっかりと結合するまでに3〜6ヶ月程度かかる場合が多いです。

 

体力面: インプラントは外科手術が伴いますが、入院などは基本的に不要です。

インプラント治療を検討される高齢の患者様の中には、持病や薬の影響で手術が困難なケースもあります。

また手術ができたとしても。治療が長期にわたる為、それに耐える体力が求められます。

 

・顎の骨の問題

歯周病が進行すると、顎の骨も減少し、これがインプラント治療の障害となる場合があります。

特に、顎の部分の骨の薄いケース、骨の密度が低い、または骨粗しょう症の方の場合などは、インプラント治療は難しいと言われています。

 

以上の検討すべき点を考慮して、治療を受けるかどうかの判断をすることが重要です。

また、そのためにも、きちんと情報を集め、医師のアドバイスも参考にすることが重要です。

 

 

・高齢者の方でインプラント治療を選択いただくケースが増加

年齢を重ねるにつれ、健康な歯を失うリスクはあがります。

それに伴い、インプラント治療を検討頂く割合は高齢の方が高い傾向にあります。

加齢に伴い、外科手術ができないケースも増えますが、あくまで患者様ご自身の健康状態によります。

当然、80歳以上でのインプラント症例も存在しており、年齢だけでは治療の可否は判断できません。

 

昨今の研究が示すとおり、歯を維持することは高齢者にとって非常に有益であり、

健康寿命を延長する可能性があるため、インプラント治療が注目されています。

 

 

・咀嚼機能の維持

欠損している歯が多いだけ、噛む能力が低下する可能性が高くなります。

特に、奥歯は食べ物を効率よく噛む上で重要です。噛む能力が減少すると、消化不良や栄養不足、さらには免疫機能の低下がおこります。

最新の研究で、正しい噛む力が全体の健康状態に良い影響を示すことが明らかになっています。

 

・認知機能のさらなる維持

噛む力が不足すると認知症やアルツハイマー病のリスクが高まる可能性が指摘されています。

そのリスクを軽減するためにもインプラント治療は注目されています。

天然歯がなくなった場合でも、インプラントや義歯を使って噛む能力を回復することは、とても重要なのです。

 

・若々しい外見を維持する手段

美しい歯並びは、口元を自然に見せ、心理的にもよい影響を与えます。

義歯でも歯並びは整えられますが、固定具や樹脂が注目されるため、理想的な歯の美しさを求める方にはインプラント治療をお勧めします。

 

 

・ インプラント治療を検討する際の留意事項と注意点

治療費や期間についてしっかりと確認することが重要です。

また、細かな診察や健康状態の把握から、手術が可能であるかどうかを確認する必要があります。

顎の骨の状態をCTスキャンやX線で調査することも重要です。

 

インプラント治療に関して何か不安や疑問がありましたら、いつでも歯科医院にご相談ください。

 

当院では、院長によるインプラントカウンセリングを実施しております。

インプラントについてのお悩みや質問がある場合は、お気軽にご相談ください!

 

京町歯科医院 

日本顎咬合学会認定医

院長 友貞 宗人(ともさだ むねと)

【参考情報】院長紹介ページ

【所属】日本顎咬合学会、スタディーグループ赤坂会、東京SJCD

投稿者: 京町歯科医院

2023.07.19更新

【ぜひ、事前に知っておきたい】インプラントの危険性と4つの失敗事例をご紹介

川崎市 川崎新町駅近くにある歯医者 京町歯科医院ではインプラント治療に力を入れています。

多くの症例を経験していますが、それをもとに今回は、インプラントの危険性と失敗の事例について深く掘り下げます。

インプラント治療は外科的な要素を含むため、そのリスクを事前に理解することがとても大事になります。

 

 

今回のテーマは以下の通りです:

 

・リスクとその理解

・実際に起こった失敗例

・具体的な対策法

これらについて詳しく解説します。

 

インプラント治療を検討されている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

 

目次

【失敗を避けるために】インプラントにおける重要なリスク

【インプラントのリスク1】神経や血管を損傷する

【インプラントのリスク2】上顎洞に穴を開ける

【インプラントのリスク3】骨細胞が壊死する

【インプラントのリスク4】外観が劣化する

【インプラントのリスク5】金属アレルギーの症状が現れる

【インプラントのリスク6】骨との結合が不十分

【インプラントのリスク7】インプラント周囲炎の発生

 

インプラント手術のリスクを増加させる要因

 

【要因1】顎の骨の厚さが不足している

【要因2】喫煙

【要因3】心臓病

【要因4】糖尿病

 

インプラント治療での4つの失敗と各々の解決策

 

【インプラント失敗事例1】インプラントが適切に配置されない

【インプラント失敗事例2】骨との結合が不十分

【インプラント失敗事例3】継続する腫れ・痛み・感覚異常

【インプラント失敗事例4】人工歯の破損

 

当院のインプラントリスク軽減策

【当院の対策1】高安全性のインプラントの使用

【当院の対策2】歯科用CTの設備

【当院の対策3】治療前の十分な準備

【当院の対策4】専門医によるインプラントの施術

 

インプラント治療のリスクや失敗についての懸念があれば、歯科医院にお問い合わせください

 

 

【失敗を避けるために】インプラントにおける重要なリスク

 

インプラント治療を考慮する際に知っておくべきリスクをご紹介します。

それらは次の7つです。

 

・神経や血管を損傷する

・上顎洞に孔を開ける

・骨細胞が壊死する

・外観が劣化する

・金属アレルギーの症状が現れる

・骨との結合が不十分

・インプラント周囲炎の発生

 

これらのリスクは無視できないので、しっかりと理解しておきましょう。

 

【インプラントのリスク1】神経や血管を損傷する

インプラント治療では、骨に穴を開けるためにドリルを使用します。

その過程で神経や血管を誤って傷つける可能性があります。

神経が損傷すると、麻痺が起こったり、唇や頬の感覚が鈍くなったりすることがあります。

しかし、適切な診断を行い、適切な器具を使用している歯科医院では、そのようなことが起こる可能性は非常に低いです。

 

それでも、注意すべきポイントとして覚えておきましょう。

 

 

【インプラントのリスク2】上顎洞に穴を開ける

上顎にインプラントを設置する場合、上顎洞という空間に誤って穴を開ける可能性があります。

これもリスク1と同様に、通常の手術ではほとんど起こらない事態です。

 

【インプラントのリスク3】骨細胞が壊死する

骨細胞が壊死することもあります。

インプラント手術で顎の骨に穴を開ける際、ドリルや骨が熱くならないように冷却水を使用します。

この冷却が不十分だと、骨細胞が熱によって死んでしまう可能性があります。

骨細胞が壊死すると、インプラントとの結合が困難になります。

 

【インプラントのリスク4】審美性が劣化する

インプラント治療によって、審美性が悪くなるリスクもあります。例えば、以下のような事例があります。

 

周囲の歯よりも人工歯が長く見えてしまう

歯肉が薄く金属の根部が透けて見える

手術前に口腔の状態を歯科医院で確認し、リスクの程度を評価しましょう。

 

【インプラントのリスク5】金属アレルギーの反応が生じる可能性

インプラントは、金属を顎の骨に埋め込む治療法であるため、金属アレルギーの症状が現れる可能性があります。

 

ほとんどのインプラントではチタン合金が使用されています。

これは、人工関節などの医療現場でも使用される素材で、安全に体内に留められます。

 

それでもチタンに対するアレルギーの懸念がある場合は、歯科医師に相談しましょう。

 

 

【インプラントのリスク6】骨との結合が不十分

骨の厚さが不足している場合、インプラントが骨と適切に結合しないことがあります。

また、手術後にインプラント周囲が細菌に感染すると、結合が阻害される可能性もあります。

骨の厚さ等は治療前の診察で確認することが重要です。

 

【インプラントのリスク7】インプラント周囲炎の発生

最後に注意すべきリスクはインプラント周囲炎です。これは歯周病と似た疾患で、歯垢や歯石が溜まり、

インプラントやその周囲の粘膜で炎症を引き起こすことがあります。

 

不適切な毎日の歯磨きや手術後のメンテナンス不足が原因となります。最悪の場合、インプラントが抜け落ちる可能性もあります。

毎日のブラッシングや定期的なチェックアップが重要です。

 

 

インプラント手術のリスクを増加させる要因

 

次に、インプラント手術のリスクを増加させる可能性のある要因を説明します。

生活習慣や持病により、特に注意が必要な点があります。

 

・顎の骨の厚さが不足している

・喫煙

・心臓病

・糖尿病

 

上記の4点について、詳しく見ていきましょう。

 

【要因1】顎の骨の厚さが不足している

まず最初の要因は、顎の骨の厚さが不足していることです。

骨密度や骨の量が不足していると、インプラントが抜け落ちる可能性があります。

 

顎の骨が減少する最大の要因は歯周病です。定期的に歯科で歯石を除去し、歯周病を予防することが重要です。

 

【要因2】喫煙

喫煙はインプラントのリスクを高める要因の一つです。喫煙により血管が収縮し、血流が悪化し、血中の酸素や栄養素が減少します。

これにより、インプラントと骨が結合しにくくなります。また、手術後の傷の治癒も遅くなる可能性があります。

インプラント治療には原則として禁煙が必要です。

 

【要因3】心臓病

狭心症や心筋梗塞の病歴がある方は特に注意が必要です。薬の影響で、インプラントの手術中に出血が止まらない可能性があります。

これらの病歴がある方は、治療前に歯科医師に相談しましょう。

 

【要因4】糖尿病

糖尿病により手術が困難になる可能性があります。血糖値が高い状態が続くと傷が治りにくくなり、

インプラント治療が難しくなる場合があります。さらに、高血糖状態では免疫細胞の活動が低下し、歯周病菌への感染リスクが高まります。

糖尿病を管理している方は、手術前に歯科医師に相談しましょう。

 

 

 

 

インプラント治療での4つの失敗と各々の解決策

このセクションでは、インプラント治療の典型的な失敗例とその対処法を説明します。

 

・インプラントの埋め込みが不十分

・骨との結合が十分になかった

・痛み・腫れ・感覚異常が持続する

・人工歯が破損する

これらの事例について、それぞれの対処法も一緒に説明します。

 

 

【インプラント失敗事例1】インプラントが適切に配置されない

最初に紹介するのは、インプラントの配置がうまくいかなかった例です。

具体的には、上顎洞に穴が開いてしまったり、顎の骨に対して斜めに配置してしまうといったケースが考えられます。

 

これを防ぐための当院の対策は、歯科用CT撮影を活用し、神経や血管の三次元的な位置を把握することです。

これにより、インプラントを安全な場所に配置しやすくなります。

 

【インプラント失敗事例2】骨との結合が不十分

次に、インプラントが骨と適切に結合せず、しっかり固定されない例を見てみましょう。

 

手術中に使用する器具が発熱したり、口腔内のメンテナンス不足による歯周病などが原因となる可能性があります。

口腔内の健康状態が大きく影響するため、定期的な検診と日々の歯磨きが重要です。

 

【インプラント失敗事例3】継続する腫れ・痛み・感覚異常

インプラント手術では歯茎を切開する必要があります。そのため、手術後に腫れや痛み、感覚異常が続くこともあります。

時間とともに症状が緩和されることもありますが、症状が進行する場合は、インプラントが適切に配置されていないか、

細菌感染が起きている可能性があります。このような場合はすぐに歯科医院を訪れ、原因を特定し対策を立てましょう。

 

【インプラント失敗事例4】人工歯の破損

最後に、インプラント上の人工歯が破損する事例です。

咬み合わせが不適切だったり、適切な力で締め付けられていなかったりすることが原因となります。

 

インプラント治療後も、自然な歯と同じように定期的なメンテナンスが必要です。一季節ごとに健診を受けることをお勧めします。

 

 

 

 

当院のインプラントリスク軽減策

 

当院では以下の3つの対策を通じて、インプラントのリスクを低減しています。

 

・高安全性のインプラントの使用

・歯科用CTの設備

・治療前の十分な準備

 

インプラント治療についての不安や疑問がある場合は、いつでもご相談ください。

 

【当院の対策1】高安全性のインプラントの使用

当院では、アストラ社製のインプラントを使用しています。これはスウェーデン製で、

世界4大メーカーの1つに数えられます。

 

長年にわたる実績と高い安全性が認められているインプラントです。

 

【当院の対策2】歯科用CTの設備

当院は歯科用CTを完備しており、お口の状態を詳細に把握してから手術に臨むことが可能です。

 

顎骨や神経などの位置や状態をCT検査で確認することで、より精密なインプラント治療を提供できます。

 

【当院の対策3】治療前の十分な準備

当院では、治療前に十分な準備を行っています。つまり、インプラント治療を即座に始めるのではなく、

まずは患者様の口腔内状況や生活習慣を理解し、必要な改善を図ることからスタートします。

 

虫歯や歯周病により口腔内環境が不安定なまま治療を始めると、歯が傾いたり痛みが生じたりすることがあります。

そのため、まずはこれらの問題を解消してからインプラント治療に進めるようにしています。

 

 

 

インプラント治療のリスクや失敗についての不安がある方へ

 

今回はインプラント治療のリスクや失敗事例について説明しました。

定期的な検診や日常の口腔ケアを行うことで、これらのリスクを低減できます。治療後も口腔の健康を維持するために、定期的なメンテナンスが重要です。

 

インプラント治療に関して何か不安や疑問がありましたら、いつでも歯科医院にご相談ください。

 

 

当院では、院長によるインプラントカウンセリングを実施しております。インプラントについてのお悩みや質問がある場合は、お気軽にご相談ください!

 

 

 

京町歯科医院 

日本顎咬合学会認定医

院長 友貞 宗人(ともさだ むねと)

【参考情報】院長紹介ページ

【所属】日本顎咬合学会、スタディーグループ赤坂会、東京SJCD

投稿者: 京町歯科医院

2023.07.19更新

「入れ歯からインプラントへの変更は可能か?そのメリット、デメリット、治療法をわかりやすく解説」

川崎市 川崎新町駅近くにある歯医者 京町歯科医院ではインプラント治療に力を入れています。

多くの症例を経験している中で今回は「入れ歯からインプラントへの変更は可能か?

そのメリット、デメリット、治療法をわかりやすく解説」についてお話しします。

 

 

当院の患者様には、入れ歯を作ったものの、「咬みにくい」「痛い」「慣れない」といった問題を抱えて、

「インプラントへの切り替え」を検討する方は少なくありません。

これまで入れ歯を使っていた方がインプラントへと治療を切り替えることは可能なのでしょうか?

このブログでは、入れ歯からインプラントへの切り替え時のメリット・デメリット、治療過程、そして注意点を詳細に解説します。

 

 

目次

 

入れ歯からインプラントへの変更は可能か?

1.1 入れ歯とは何か?

1.2 インプラントとは何か?

1.3 ブリッジとは何か?

入れ歯からインプラントへの変更のメリット

入れ歯からインプラントへの変更のデメリット

入れ歯からインプラントへの変更するための治療方法

入れ歯からインプラントへの変更する際の注意点

まとめ

 

 

 

・入れ歯からインプラントへの変更は可能か?

入れ歯を用いた治療後でも、インプラントへの変更は可能です。

歯の欠損部分を補うための治療法は、入れ歯、インプラント、ブリッジの三つがあります。

 

「ブリッジを装着するために隣接歯を削るのは避けたい」という理由から、

入れ歯とインプラントのどちらを選ぶかで悩む方が多いです。

それに加えて、手術を必要とするインプラントが大がかりな治療というイメージを持つことから、

入れ歯を選ぶ方も少なくありません。

 

しかし、最初に入れ歯治療を選択すれば、

後からインプラントやブリッジへの切り替えが可能というメリットがあります。

もし治療法に迷っているならば、「まずは入れ歯を試してみてください」と歯科医師からアドバイスされることもあるでしょう。

実際に入れ歯を作り、その使用感に満足するならば入れ歯のまま続ければいいです。

逆に「入れ歯が合わなくて他の治療法に変えたい」という場合も対応可能です。

 

「入れ歯からインプラントに切り替えたい」という方のために、

入れ歯治療、インプラント治療、ブリッジ治療のそれぞれの特性を説明します。

 

 

・入れ歯とは何か?

入れ歯とは、欠損した歯を取り外し可能な人工歯で補う治療法です。

 

入れ歯は「部分入れ歯」、「総入れ歯」の二つに大きく分けられます。

「部分入れ歯」は一部の歯がない場合に、「総入れ歯」は全ての歯がない場合にそれぞれ対応します。

また、入れ歯は保険診療対象のものと自由診療のものがあり、それぞれ素材や特性が異なります。

 

 

現在、入れ歯を使用していて、「インプラントにすべきだった…」と考えている方や、

体調や持病の問題でインプラント治療を受けられない方もいます。

そのような場合、インプラントに変更しなくても、入れ歯の種類を変えるだけで問題が解決することがあります。

例えば、「保険適応の部分入れ歯を使用しているけれど、金属のバネが目立つのが気になる。

見た目を美しくしたい」という方は、金属のバネを使用していない、

見た目が入れ歯に見えにくい「ノンクラスプデンチャー」への変更を考えると良いかもしれません。

 

入れ歯治療には様々な選択肢があるため、インプラント治療以外にも他の治療法で対処できることを認識しておきましょう。

また、入れ歯を作製した後でも、インプラントやブリッジへの治療切り替えが可能です。

 

ノンクラスプデンチャー

・弾力性のある素材で作られており、金属のバネを使わずに入れ歯を固定できます。

・金属のバネがないため、見た目が美しいです。

・金属アレルギーの心配もありません。

・修理が難しいものもあります。

 

金属床義歯

・入れ歯のベース部分が金属で作られています。

・見える部分は金属ではないため、一般的な入れ歯と見た目が変わりません。

・金属製のため強度があり、丈夫で壊れにくいです。

・高い強度があるため、入れ歯自体を薄くでき、違和感が少ないです。

・温度が伝わりやすいので、熱いものや冷たいものを味わいながら食事ができます。

・治療費は高額です。

・修理が難しいものもあります。

 

 

・インプラント治療とは何ですか?

インプラントは、欠損した歯部分の顎骨に「インプラント体」と称されるネジ型の器具を埋めて、

それに人工の歯を取り付ける治療法を指します。

 

この治療法は手術が必要となるため、多少の不安感を覚える方もいらっしゃるでしょう。

しかしながら、その最大の利点は周囲の健康な歯に負荷をかけずに歯を補完できる点にあります。

また、治療後の見た目や機能が自身の本来の歯とほぼ同等であるという点も大きな利点です。

骨の量が不足している場合には、「骨造成」と呼ばれる骨を増やす処理をすることにより、

インプラントを埋めることができます。

 

もし複数の歯を失っている場合には、埋め込んだインプラントを基盤として、

ブリッジや入れ歯を装着することも可能です。

このようにインプラント治療とブリッジや入れ歯を組み合わせることで、

インプラントの本数を減らすとともに、より安定感がありしっかりと咬める入れ歯を作製することが可能となります。

 

 

・ブリッジ治療とは何ですか?

ブリッジは、欠損部分の隣接する歯を削り、つながった被せ物で欠損した部分を補う治療法です。

 

この治療法は比較的短期間で完了し、入れ歯のような違和感を感じることなく歯を補完できるというメリットがあります。

一方で、隣接する健康な歯を削る必要がある点が大きなデメリットで、一度削った歯は元に戻すことができません。

つまり、元の状態のままインプラントや入れ歯に切り替えることができないということです。

また、ベースとなる歯には負担がかかるため、その歯が将来的に痛みを引き起こす可能性も高まります。

 

ブリッジの治療費は保険診療では比較的安価ですが、セラミックなどの素材を選んだ場合の自由診療では、

インプラントの治療費とあまり変わらない場合もあります。

ブリッジの治療を受ける前には、他の治療法の特徴も把握しておくことが重要です。

 

 

・入れ歯からインプラントに移行する利点

入れ歯からインプラントへの移行には、以下の7つの利点があります。

 

見た目が自然で美しい

咬み心地が良い

違和感が少ない

耐久性があり、多くの方が10年以上使用している

他の歯への負荷が少ない

話しやすい

入れ歯の手入れが不要

 

入れ歯からインプラントへの移行の最大の利点は、治療後の歯が自分の本来の歯と同じように扱えるという点です。

特に、「入れ歯が違和感を引き起こす」「入れ歯が合わなくて全く咬めない」

「話すことが難しい」と感じていた方は、インプラントへの移行で満足感を得られるでしょう。

 

 

・入れ歯からインプラントに移行するデメリット

一方、入れ歯からインプラントへの移行には、以下の4つのデメリットも存在します。

 

治療費が高くなる

手術が必要

持病や体調により、インプラント治療が行えない場合がある

治療期間が長くなる

 

インプラントの費用は埋め込む本数により大きく異なります。

そのため、事前に予算をしっかりと計画しておくことが必要です。欠損部分が広範囲に及ぶ場合は、

インプラントとブリッジを併用した治療やインプラントと入れ歯を併用した治療を選択することで、インプラントの本数を減らすことが可能です。

 

インプラント治療は、基本的に他の歯に負荷をかけずに行うことができますが、

噛み合わせを適切に調整しないと咬み合う歯にダメージを与える可能性があります。

そのため、インプラント治療の成功は歯科医師の技術と知識が両方必要となる重要な治療です。

信頼できる実績がある歯科医院を選ぶことが重要です

 

 

・インプラントへの移行:考慮すべき事項

入れ歯からインプラントに移行することで得られる利益は多いですが、注意点も存在します。

 

不適合な入れ歯の使用を続けることにより、歯茎に圧力がかかり、骨が減少することがあります。

骨が少ない状態では、インプラント治療の難易度が増加し、「骨造成」という骨を増やす追加手術が必要となります。

これは、治療費用を増大させ、治療期間を延長する可能性があります。

また、部分入れ歯の使用により、そのバネ部分に力がかかる歯が負担を受けている可能性が高く、

動揺している歯の治療も考慮する必要があります。

 

入れ歯からインプラントに変更することは容易なプロセスではありません。

骨の状態、周囲の歯の状態、咬み合わせなどをしっかりと評価する必要があります。

インプラント治療を受けた後は、定期的にメンテナンスを行うことがとても重要になります。

 

インプラント周囲炎の発生を放置すると、最悪の場合、インプラントを取り出すことが必要になるかもしれません。

インプラントの寿命を延ばすためには、自己ケアと歯科クリニックでのプロのクリーニングと検診が絶対必要です。

 

 

・まとめ

ここまで述べてきたように、入れ歯からインプラントへの変更は可能です。

インプラントへの変更により、見た目が自然で美しい、より噛みやすい、そして管理の手間が省けるなど、多くの利点があります。

一方、手術が必要であり、治療費が高くなるというデメリットもあります。

また、入れ歯からインプラントに変更する際には、骨がすでに減少している可能性もあるため注意が必要です。

骨が少ない場合は、「骨造成」が必要となり、骨が極端に少ない場合は、インプラント治療自体が困難となります。

 

「入れ歯からインプラントに変更したい」と考えているならば、早めに歯科医師に相談し、骨の状態などを評価してもらうことが重要です。

 

当院では、院長によるインプラントカウンセリングを実施しております。

インプラントについてのお悩みや質問がある場合は、お気軽にご相談ください!

 

 

 

京町歯科医院 

日本顎咬合学会認定医

院長 友貞 宗人(ともさだ むねと)

【参考情報】院長紹介ページ

【所属】日本顎咬合学会、スタディーグループ赤坂会、東京SJCD

 

投稿者: 京町歯科医院

2023.07.19更新

インプラント治療は痛いのでしょうか?痛みの原因や軽減方法についてご紹介!

川崎市 川崎新町駅近くにある歯医者 京町歯科医院ではインプラント治療に力を入れています。

多くの症例を経験している中で今回は「インプラント治療は痛いのでしょうか?痛みの原因や軽減方法についてご紹介!」についてお話しします。

 

 

インプラント治療を希望される方々の中には、治療中の痛みを心配される方もいらっしゃるかもしれません。

インプラント治療には外科手術が含まれるため、事前にどの程度の痛みが生じるのか把握しておきたいと思うことでしょう。

 

以下では、インプラント治療において痛みが生じる可能性のあるタイミングや、その痛みを和らげる方法を紹介します。

インプラント治療の痛みについて疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。

 

 

 

 

目次

 

・インプラント治療における痛みの発生タイミング

・麻酔による痛みの緩和方法

・インプラント治療後の痛みを軽減する応急処置方法

・インプラント治療後の痛みを予防するためのポイント

・しっかりと対処することで、インプラント治療後の痛みを抑えることができます

・インプラント治療における痛みの発生タイミング

・インプラント治療中にどのようなタイミングで痛みが生じるのでしょうか?

 

 

・インプラント治療における痛みの発生タイミング

以下に、痛みが生じる可能性のあるタイミングをご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてください。

 

タイミング1: インプラント手術中

インプラント手術中は、ほとんど痛みを感じません。

なぜなら、手術前には必ず麻酔が行われ、痛みを感じない状態になるからです。

手術中に麻酔の効果が切れることは稀ですので、過度に心配する必要はありません。

 

ただし、局所麻酔の注射を受ける際には一時的なチクッとした痛みを感じることもありますが、すぐに収まります。

したがって、インプラント手術中の痛みについてはあまり心配する必要はありません。

 

 

タイミング2: インプラント手術直後

インプラント手術後、麻酔の効果が切れると、一時的に痛みを感じる場合があります。

インプラント手術は歯ぐきを切開し、骨に穴を開ける外科手術であるため、麻酔が切れると痛みが生じることがあります。

ただし、処方された鎮痛薬を適切に使用すれば、ほとんどの場合において痛みは軽減されますので、心配する必要はありません。

 

通常、痛みは2〜3日で収まりますが、最大で1週間ほどかかることもあります。

もし痛みがなかなか収まらない場合は、歯肉の炎症やインプラントに問題がある可能性があるため、

すぐに医師に相談してください。

 

 

タイミング3: 抜糸時

インプラント手術後7〜10日後には歯科医院を訪れ、糸を抜く必要があります。

この際、わずかな痛みを感じることがあります。個人差はありますが、

痛みは軽度な違和感程度の場合もあれば、チクチクとした強い痛みを感じる場合もあります。

 

痛みに耐えられない場合は、事前に麻酔を注射することも可能ですので、医師と相談してみましょう。

 

 

タイミング4: 抜糸後

抜糸後、通常は痛みを感じることはありません。

ただし、患部に強い刺激や衝撃が加わると、痛みが生じる可能性があります。

例えば、治療した歯で硬いものを咬んだり、歯ブラシが患部に触れたりする場合です。

 

術後間もなく患部に強い刺激が加わると、縫合部が裂ける可能性もあるため、

4週間程度は患部に触れないようにすることをお勧めします。

 

 

タイミング5: 手術完了後の一定期間経過後

手術から一定の期間が経過した後も、

インプラント周囲炎と呼ばれる状態になると痛みが生じることがあります。

 

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯ぐきが炎症を起こした状態を指します。

歯周病菌が原因で起こり、歯磨き時に汚れが残ると、

インプラントと歯ぐきの間に歯垢が蓄積し、細菌が増殖して炎症が生じるのです。

 

インプラントは天然の歯に比べて歯ぐきとの密着性が低いため、特に歯周病菌に注意が必要です。

なぜなら、密着性の低さはインプラントと歯ぐきの間に隙間ができやすいことを意味し、

天然の歯の周りの歯ぐきよりも細菌が侵入しやすい状態になるからです。

 

インプラント周囲炎が進行すると、歯ぐきの腫れや出血だけでなく、

インプラントを支える骨の吸収やインプラントの脱落などの問題が生じることもあります。

 

以上のことから、インプラント手術後も一定期間が経過してからも、

インプラント周囲炎による痛みが生じる可能性があると言えます。

 

ただし、日常的に口内衛生を適切に保ち、

定期的に歯科医院でクリーニングを受けることで、インプラント周囲炎を予防することが可能です。

 

 

・麻酔による痛みの緩和方法

インプラント治療では、麻酔が必ず使用されるため、治療中に痛みを感じることはほとんどありません。

現在では、患者の健康状態に合わせてさまざまな麻酔法があり、自分に合った方法を選ぶことができます。

以下では、麻酔法の種類を紹介しますので参考にしてください。

 

麻酔法の種類① 局所麻酔法

インプラント治療において一般的に使用される麻酔法は「局所麻酔法」です。

この方法では、手術する部位に麻酔薬を注射することで、その部位だけが痛みを感じない状態になります。

局所麻酔法は、全身麻酔に比べて麻酔時間が短く、

心臓や肺に負担をかけにくく、手術後すぐに帰宅することができます。

 

局所麻酔法には、注射器を使用して麻酔薬を投与する「浸潤麻酔法」や「伝達麻酔法」など、

さまざまな種類があります。効果の持続時間は、浸潤麻酔法で約2〜3時間、伝達麻酔法で約6〜8時間です。

 

局所麻酔法では、麻酔の注射に伴う痛みを苦手とする方もいるかもしれません。

その場合は、麻酔薬を歯ぐきに直接塗る「表面麻酔法」を使用して、注射の痛みを軽減することもできます。

 

局所麻酔法は、体への負担を最小限に抑えることができるため、

一般的にインプラント治療に使用される麻酔法です。

 

 

麻酔法の種類② 鎮静法

インプラント治療時には、局所麻酔と併用して「鎮静法」と呼ばれる麻酔法が使用される場合もあります。

鎮静法は、麻酔薬や精神安定剤を使用して全身をリラックスさせ、手術時の不安を軽減する方法です。

この方法は、不安や緊張が強い方が手術を受ける際に安心感を得るために使用されます。

 

不安が強い方は、意識がある状態で手術を受けると、痛みを感じないにも関わらずパニック状態になったり、

具合が悪くなったりすることがあります。

鎮静法を使用することで、不安が軽減され、リラックスした状態で手術を受けることができます。

 

鎮静法には、麻酔薬を吸引する「吸入鎮静法」と、点滴から投与する「静脈内鎮静法」などの種類があります。

いずれの方法も完全に意識を失わずに、半分眠っている状態でリラックスできる効果があります。

 

これらさまざまな麻酔法が用意されているため、インプラント治療時の麻酔について過度に心配する必要はありません。

 

 

 

・インプラント治療後の痛みを軽減する応急処置方法

インプラント治療後、2〜3日間は患部が炎症を起こしやすい状態ですので、鎮痛薬を使用しても痛みが残ることがあります。

そのような場合には、痛みを和らげるために応急処置を行うことができます。以下にいくつかの方法を紹介します。

 

 

応急処置方法① 患部を冷やす

治療後の頬を冷やすことで、痛みを軽減することができます。

ただし、過度に冷やすと血流が低下し、逆に炎症を悪化させることがあるので注意が必要です。

湿らせたタオルを軽く患部に押し当てるか、解熱シートを貼る程度にしましょう。

 

応急処置方法② 食事に注意する

治療後の数日間は、患部への負荷を軽減するために食事に注意することが重要です。

柔らかくて咬み切りやすい食事や流動食を摂取し、患部に負担をかけないようにしましょう。

硬い食べ物や粘着性のある食べ物は避けるようにし、食べる際は優しく咬むように心掛けましょう。

 

応急処置方法③ 処方された薬を適切に使用する

医師から処方された鎮痛薬や抗生物質を正しく使用することも重要です。

指示された用法・用量に従って薬を服用し、痛みや炎症の軽減に努めましょう。

また、処方された薬にアレルギー反応がある場合や副作用が気になる場合には、

医師に相談して適切な対応を取ってください。

 

これらの応急処置方法を実施することで、インプラント治療後の痛みを軽減することができます。

ただし、痛みが強く続く場合や異常を感じる場合は、すぐに医師に相談して適切な対処を受けるようにしましょう。

 

 

・インプラント治療後の痛みを予防するためのポイント

インプラント治療後も痛みをできる限り避けたいと思うでしょう。

以下に、日常生活で痛みを予防するための6つのポイントを紹介しますので、参考にしてください。

 

ポイント① 喫煙を控える

喫煙者は、非喫煙者に比べて歯周病やインプラント周囲炎になるリスクが高く、

それに伴い痛みを感じる可能性も高くなりますので、喫煙は避けることをおすすめします。

喫煙によるリスクの高まりは、タバコ中のニコチンや一酸化炭素の影響によるものです。

 

ニコチンは、白血球の体内防御機能を低下させるため、細菌に感染しやすい状態を作ります。

また、タバコの一酸化炭素は、血液中の酸素を運ぶヘモグロビンと結びつき、酸素の運搬能力を低下させます。

これにより、インプラントを支える骨に十分な酸素と栄養が行き届かず、骨の弱化やインプラントの脱落などの問題が生じる可能性があります。

感染症やインプラントのトラブルを避けるためにも、喫煙は控えるようにしましょう。

 

ポイント② 口内衛生に注意する

インプラント周囲の歯ぐきを清潔に保つことは、痛みの予防に重要です。

歯ブラシやデンタルフロスを使用して定期的に歯磨きを行い、インプラント周囲の細菌や歯垢を除去しましょう。

また、歯科医院で定期的なクリーニングを受けることも推奨されます。

正しい口内衛生習慣を身に付けることで、インプラント周囲炎やその他の口腔トラブルを予防することができます。

 

ポイント③ ストレスを軽減する

ストレスは免疫機能の低下や痛みの増加につながることがあります。

インプラント治療後は、リラックスするために十分な休息と睡眠を取ることが重要です。

また、ストレスを軽減するためには適度な運動やリラクゼーション法を取り入れることも効果的です。

 

ポイント④ 適切な食事を摂る

バランスの取れた食事は、インプラント治療後の痛みを予防するために重要です。

栄養豊富で体を健康に保つ食品を摂取しましょう。特に、ビタミンCやビタミンD、カルシウム、

タンパク質などの栄養素が骨や歯の健康に関与しているため、これらを十分に摂取することが推奨されます。

 

ポイント⑤ 無理な負荷を避ける

インプラント治療後の一定期間は、患部に無理な負荷をかけないように注意しましょう。

特に治療を受けた側の歯での咀嚼や噛み砕く動作、硬い食べ物の摂取は避けるようにしましょう。

また、インプラント周囲を過度に刺激することも避ける必要があります。

 

ポイント⑥ 定期的な歯科医院の診察を受ける

定期的な歯科医院の診察は、インプラントの健康状態を確認し、早期に問題を発見するために重要です。

定期的な口腔検査やレントゲン撮影を受け、インプラント周囲炎や他の合併症の早期発見と治療を受けることで、痛みやトラブルの予防につながります。

 

これらのポイントに注意しながら、インプラント治療後の痛みを最小限に抑えることができます。

しかし、痛みや異常を感じる場合は、早めに医師に相談することが重要です。

 

京町歯科医院では、経験豊富なドクターが個々の患者さんに合わせた治療を提案し、安心・安全な治療を提供しています。

また、検査や事前のカウンセリングも行っており、患者さんの不安や質問に丁寧に対応します。

インプラント治療を考えている場合は、お気軽にご相談ください。

 

 

京町歯科医院 

日本顎咬合学会認定医

院長 友貞 宗人(ともさだ むねと)

院長紹介ページ

【参考情報】院長紹介ページ

【所属】日本顎咬合学会、スタディーグループ赤坂会、東京SJCD

投稿者: 京町歯科医院

2022.12.23更新

絶対に知っておきたい、保険治療でのリスク4点とは?

川崎市 川崎新町駅近くにある歯科医院 京町歯科医院 院長の友貞です。

当院は、患者様の希望にそってあらゆる治療を提供できるように、保険治療だけではなく、
セラミックなどを使った審美歯科や歯を失った際に用いるインプラント治療など、自費治療にも力を入れています。

今回は保険治療のリスクについてお話していきたいと思います。保険治療は、自費治療に比べて安価に治療ができます。
ですが、それにともなってのリスクもあるため、しっかり認識頂いた上で選択頂くことが重要です。

歯科治療に使われる銀歯には色々な種類の金属を使用していますので、これらのデメリットも知った上で保険治療を選択頂くことが重要です。

●知っておきたいリスク① 銀歯をいれることで起こる金属アレルギーについてのリスク

歯を削った際に入れるものとして、銀歯は保険治療としては一般的かと思います。
正確には、「銀合金」や「金銀パラジウム合金」と呼ばれる金属です。これらは、口の中に長い期間入っていると金属イオンが溶け出してきてしまいます。
これが長い時間、体に吸収され続けることで、金属アレルギーを引き起こすことがあります。

具体的には、以下のような症状が見られます。
・口角炎
・頭痛、肩こりなどの症状
・口唇炎
・アトピー性皮膚炎
・接触性皮膚炎

●知っておきたいリスク② 歯の表面や歯肉に着色してしまうリスク

金属イオンは体に吸収されることで、その部分が黒く染まってしまうことがあります。
審美的なデメリットが生じてしまいます。

●知っておきたいリスク③  治療した歯に虫歯が再発してしまうリスク

保険で使われる銀歯は、耐久性が弱く、長い間口の中に入っていることでサビてきます。
こういった腐食がはじまってしまうと、詰め物・被せ物が変形してしまい、削った歯との間で隙間ができます。食事などをすると、
この隙間に汚れが溜まりってしまい、菌の繁殖リスクがあがってしまいます。これらの隙間は自宅での歯ブラシなどではケアしきれないため、
汚れが詰まった状態を放置してしまうことになり、そこから虫歯が発生する可能性が高くなってしまいます。

●知っておきたいリスク④ 体の不調の原因が特定できない不定愁訴(ふていしゅうそ がおこるリスク

不定愁訴が発生する1つの要因として、口の中の「金銀パラジウム合金」、「銀合金」が考えられます。
その原因はガルバニー電流です。ガルバニー電流とは、口の中に金属があることで発生する微量の電流です。
ごくわずかな電流が発生してしまうことで、原因不明のイライラや不眠の症状、痛みがでたり疲労感を感じたりすることがあります。

●まとめ
当院では治療を進めるにあたり、しっかりと詰め物・被せ物を選択して頂く上でのメリット・デメリットをお伝えしていきます。
今回のブログでは、保険治療を選択した際のリスクをお話しました。
もちろん、ここでお伝えした内容について、こういった症状が出る確率は多くはありませんが、このようなリスクが起きることをご承知おきください。
大切なのは、選択する前に、しっかりと知識を持っておくことかと思います。
日本の歯科医療おいて、保険治療の基準が設定されてから数十年変わっていません。
自費診療で行われている最新の治療と比較すると大きな差があり、コスト面でのメリットがあったとしても健康上のリスクが存在します。
しっかりとご納得頂いた上で選んで頂くことが重要です。

コスト面ではなく、あくまで健康面を重要視したい、
なるべく天然の歯を残していきたいという要望であれば、審美性や機能面に優れたセラミック治療などを選択頂くこともよいかと思います。
これから治療をおこなっていただく方の参考になればと思います。

京町歯科医院
歯科医師 院長 友貞 宗人(ともさだ むねと)

投稿者: 京町歯科医院

2022.02.10更新

誠に勝手ながら、2月10日の診療を休診とさせて頂きます。

誠に勝手ながら、2月10日(金)の診療を休診とさせて頂きます。

投稿者: 京町歯科医院

2020.04.06更新

当院の新型コロナウイルスへの対応

◎ 患者様が院内に入る時には、必ず、検温、アルコール消毒及び、診療開始前にうがいをお願いしております。

◎ せき・発熱など感染の疑いのある患者様には、入室をご遠慮頂いております。

◎ スタッフの手洗い・マスク・グローブの徹底、患者様が使用するエプロン・うがい用紙コップは全て廃棄し、使用する器具類は超音波洗浄後、オートクレーブ(滅菌の機械)に入れ滅菌しております。

◎ 院内のユニット(診療用チェアー)は専用の除菌剤で拭掃し、レントゲンやパソコンをはじめ、術者や患者様が触れた所は、アルコール消毒を徹底して行っております。

◎ 十分な換気を行い、皆様に安心して受診して頂ける様に環境を整え、精一杯対応させて頂きます。

投稿者: 京町歯科医院

2020.02.18更新

スタディーグループ赤坂会 2019年度 第3回例会

こんにちは、京町歯科医院院長の友貞です。

2020年2月9日(日)、お茶の水ソラシティ―におきましてスタディーグループ赤坂会の

第3回例会が行われました。

一番

 

今回のテーマは、「これからのデジタルデンティストリー」です。

午前中には、医療法人豊翔会南2条千葉歯科クリニックの千葉豊和先生をお招きし、「Currents of Digital dentistry」

と題しご講演頂きました。

だい2

 

午後には、特別会員発表として、西池袋TKデンタルクリニックの武末秀剛先生に「IOSから始まる歯科治療」

会員発表として、安藤歯科医院の安藤智也先生・こもり歯科クリニックの小森真樹先生に症例発表して頂きました。

 

 

 

投稿者: 京町歯科医院

2018.09.08更新

スタディーグループ赤坂会 2018年度 第2回例会

こんにちは、京町歯科医院院長の友貞です。

2018年9月2日(日)に東京国際フォーラムG402におきまして、スタディーグループ赤坂会の第2回例会が

行われました。

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今回のテーマは、「審美 ~予知性の高い審美治療を再考する~」です。

午前中には5-D Japanの中川雅裕先生(中川歯科医院)をお招きし、「包括治療の一環として審美治療を考える」

~患者様が満足する治療結果を得るためにロンジェビティーを担保するためには何が必要なのか?~

と題しご講演頂きました。

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午後には、赤坂会会員、雫田義和先生(しずくだ歯科クリニック) 小林太郎先生(コバヤシデンタルクリニック) 

榊原塁先生(要町デンタルクリニック) の赤坂会審美男子3人に症例発表をして頂きました。

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投稿者: 京町歯科医院

2018.06.09更新

2018年度 東京SJCD 第1回例会

こんにちは、京町歯科医院の友貞です。

6月3日(日) 都市センターホテルにて2018年度東京SJCD第1回例会が行われました。

午前中には、教育講演としてSJCDインターナショナル会長の山崎長郎先生に「修復治療の新たな展開」と題して

御登壇頂きました。

午後からは、3名の会員によるケースプレゼンテーションが行われました。

また、今回は年度初めでもあり、会終了後に懇親会が盛大に行われました。

sjcd

投稿者: 京町歯科医院

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川崎新町の京町歯科医院は虫歯や歯周病を始め、審美治療やインプラントなど幅広く治療を行っています。無痛治療も得意としているので、お子さんの診療もお任せください。