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2023.07.19更新

「入れ歯からインプラントへの変更は可能か?そのメリット、デメリット、治療法をわかりやすく解説」

川崎市 川崎新町駅近くにある歯医者 京町歯科医院ではインプラント治療に力を入れています。

多くの症例を経験している中で今回は「入れ歯からインプラントへの変更は可能か?

そのメリット、デメリット、治療法をわかりやすく解説」についてお話しします。

 

 

当院の患者様には、入れ歯を作ったものの、「咬みにくい」「痛い」「慣れない」といった問題を抱えて、

「インプラントへの切り替え」を検討する方は少なくありません。

これまで入れ歯を使っていた方がインプラントへと治療を切り替えることは可能なのでしょうか?

このブログでは、入れ歯からインプラントへの切り替え時のメリット・デメリット、治療過程、そして注意点を詳細に解説します。

 

 

目次

 

入れ歯からインプラントへの変更は可能か?

1.1 入れ歯とは何か?

1.2 インプラントとは何か?

1.3 ブリッジとは何か?

入れ歯からインプラントへの変更のメリット

入れ歯からインプラントへの変更のデメリット

入れ歯からインプラントへの変更するための治療方法

入れ歯からインプラントへの変更する際の注意点

まとめ

 

 

 

・入れ歯からインプラントへの変更は可能か?

入れ歯を用いた治療後でも、インプラントへの変更は可能です。

歯の欠損部分を補うための治療法は、入れ歯、インプラント、ブリッジの三つがあります。

 

「ブリッジを装着するために隣接歯を削るのは避けたい」という理由から、

入れ歯とインプラントのどちらを選ぶかで悩む方が多いです。

それに加えて、手術を必要とするインプラントが大がかりな治療というイメージを持つことから、

入れ歯を選ぶ方も少なくありません。

 

しかし、最初に入れ歯治療を選択すれば、

後からインプラントやブリッジへの切り替えが可能というメリットがあります。

もし治療法に迷っているならば、「まずは入れ歯を試してみてください」と歯科医師からアドバイスされることもあるでしょう。

実際に入れ歯を作り、その使用感に満足するならば入れ歯のまま続ければいいです。

逆に「入れ歯が合わなくて他の治療法に変えたい」という場合も対応可能です。

 

「入れ歯からインプラントに切り替えたい」という方のために、

入れ歯治療、インプラント治療、ブリッジ治療のそれぞれの特性を説明します。

 

 

・入れ歯とは何か?

入れ歯とは、欠損した歯を取り外し可能な人工歯で補う治療法です。

 

入れ歯は「部分入れ歯」、「総入れ歯」の二つに大きく分けられます。

「部分入れ歯」は一部の歯がない場合に、「総入れ歯」は全ての歯がない場合にそれぞれ対応します。

また、入れ歯は保険診療対象のものと自由診療のものがあり、それぞれ素材や特性が異なります。

 

 

現在、入れ歯を使用していて、「インプラントにすべきだった…」と考えている方や、

体調や持病の問題でインプラント治療を受けられない方もいます。

そのような場合、インプラントに変更しなくても、入れ歯の種類を変えるだけで問題が解決することがあります。

例えば、「保険適応の部分入れ歯を使用しているけれど、金属のバネが目立つのが気になる。

見た目を美しくしたい」という方は、金属のバネを使用していない、

見た目が入れ歯に見えにくい「ノンクラスプデンチャー」への変更を考えると良いかもしれません。

 

入れ歯治療には様々な選択肢があるため、インプラント治療以外にも他の治療法で対処できることを認識しておきましょう。

また、入れ歯を作製した後でも、インプラントやブリッジへの治療切り替えが可能です。

 

ノンクラスプデンチャー

・弾力性のある素材で作られており、金属のバネを使わずに入れ歯を固定できます。

・金属のバネがないため、見た目が美しいです。

・金属アレルギーの心配もありません。

・修理が難しいものもあります。

 

金属床義歯

・入れ歯のベース部分が金属で作られています。

・見える部分は金属ではないため、一般的な入れ歯と見た目が変わりません。

・金属製のため強度があり、丈夫で壊れにくいです。

・高い強度があるため、入れ歯自体を薄くでき、違和感が少ないです。

・温度が伝わりやすいので、熱いものや冷たいものを味わいながら食事ができます。

・治療費は高額です。

・修理が難しいものもあります。

 

 

・インプラント治療とは何ですか?

インプラントは、欠損した歯部分の顎骨に「インプラント体」と称されるネジ型の器具を埋めて、

それに人工の歯を取り付ける治療法を指します。

 

この治療法は手術が必要となるため、多少の不安感を覚える方もいらっしゃるでしょう。

しかしながら、その最大の利点は周囲の健康な歯に負荷をかけずに歯を補完できる点にあります。

また、治療後の見た目や機能が自身の本来の歯とほぼ同等であるという点も大きな利点です。

骨の量が不足している場合には、「骨造成」と呼ばれる骨を増やす処理をすることにより、

インプラントを埋めることができます。

 

もし複数の歯を失っている場合には、埋め込んだインプラントを基盤として、

ブリッジや入れ歯を装着することも可能です。

このようにインプラント治療とブリッジや入れ歯を組み合わせることで、

インプラントの本数を減らすとともに、より安定感がありしっかりと咬める入れ歯を作製することが可能となります。

 

 

・ブリッジ治療とは何ですか?

ブリッジは、欠損部分の隣接する歯を削り、つながった被せ物で欠損した部分を補う治療法です。

 

この治療法は比較的短期間で完了し、入れ歯のような違和感を感じることなく歯を補完できるというメリットがあります。

一方で、隣接する健康な歯を削る必要がある点が大きなデメリットで、一度削った歯は元に戻すことができません。

つまり、元の状態のままインプラントや入れ歯に切り替えることができないということです。

また、ベースとなる歯には負担がかかるため、その歯が将来的に痛みを引き起こす可能性も高まります。

 

ブリッジの治療費は保険診療では比較的安価ですが、セラミックなどの素材を選んだ場合の自由診療では、

インプラントの治療費とあまり変わらない場合もあります。

ブリッジの治療を受ける前には、他の治療法の特徴も把握しておくことが重要です。

 

 

・入れ歯からインプラントに移行する利点

入れ歯からインプラントへの移行には、以下の7つの利点があります。

 

見た目が自然で美しい

咬み心地が良い

違和感が少ない

耐久性があり、多くの方が10年以上使用している

他の歯への負荷が少ない

話しやすい

入れ歯の手入れが不要

 

入れ歯からインプラントへの移行の最大の利点は、治療後の歯が自分の本来の歯と同じように扱えるという点です。

特に、「入れ歯が違和感を引き起こす」「入れ歯が合わなくて全く咬めない」

「話すことが難しい」と感じていた方は、インプラントへの移行で満足感を得られるでしょう。

 

 

・入れ歯からインプラントに移行するデメリット

一方、入れ歯からインプラントへの移行には、以下の4つのデメリットも存在します。

 

治療費が高くなる

手術が必要

持病や体調により、インプラント治療が行えない場合がある

治療期間が長くなる

 

インプラントの費用は埋め込む本数により大きく異なります。

そのため、事前に予算をしっかりと計画しておくことが必要です。欠損部分が広範囲に及ぶ場合は、

インプラントとブリッジを併用した治療やインプラントと入れ歯を併用した治療を選択することで、インプラントの本数を減らすことが可能です。

 

インプラント治療は、基本的に他の歯に負荷をかけずに行うことができますが、

噛み合わせを適切に調整しないと咬み合う歯にダメージを与える可能性があります。

そのため、インプラント治療の成功は歯科医師の技術と知識が両方必要となる重要な治療です。

信頼できる実績がある歯科医院を選ぶことが重要です

 

 

・インプラントへの移行:考慮すべき事項

入れ歯からインプラントに移行することで得られる利益は多いですが、注意点も存在します。

 

不適合な入れ歯の使用を続けることにより、歯茎に圧力がかかり、骨が減少することがあります。

骨が少ない状態では、インプラント治療の難易度が増加し、「骨造成」という骨を増やす追加手術が必要となります。

これは、治療費用を増大させ、治療期間を延長する可能性があります。

また、部分入れ歯の使用により、そのバネ部分に力がかかる歯が負担を受けている可能性が高く、

動揺している歯の治療も考慮する必要があります。

 

入れ歯からインプラントに変更することは容易なプロセスではありません。

骨の状態、周囲の歯の状態、咬み合わせなどをしっかりと評価する必要があります。

インプラント治療を受けた後は、定期的にメンテナンスを行うことがとても重要になります。

 

インプラント周囲炎の発生を放置すると、最悪の場合、インプラントを取り出すことが必要になるかもしれません。

インプラントの寿命を延ばすためには、自己ケアと歯科クリニックでのプロのクリーニングと検診が絶対必要です。

 

 

・まとめ

ここまで述べてきたように、入れ歯からインプラントへの変更は可能です。

インプラントへの変更により、見た目が自然で美しい、より噛みやすい、そして管理の手間が省けるなど、多くの利点があります。

一方、手術が必要であり、治療費が高くなるというデメリットもあります。

また、入れ歯からインプラントに変更する際には、骨がすでに減少している可能性もあるため注意が必要です。

骨が少ない場合は、「骨造成」が必要となり、骨が極端に少ない場合は、インプラント治療自体が困難となります。

 

「入れ歯からインプラントに変更したい」と考えているならば、早めに歯科医師に相談し、骨の状態などを評価してもらうことが重要です。

 

当院では、院長によるインプラントカウンセリングを実施しております。

インプラントについてのお悩みや質問がある場合は、お気軽にご相談ください!

 

 

 

京町歯科医院 

日本顎咬合学会認定医

院長 友貞 宗人(ともさだ むねと)

【参考情報】院長紹介ページ

【所属】日本顎咬合学会、スタディーグループ赤坂会、東京SJCD

 

投稿者: 京町歯科医院

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川崎新町の京町歯科医院は虫歯や歯周病を始め、審美治療やインプラントなど幅広く治療を行っています。無痛治療も得意としているので、お子さんの診療もお任せください。