2024.12.11更新
インプラント治療と肩こりの関係について
川崎市 川崎新町駅近くにある歯医者 京町歯科医院 院長の友貞です。
当院ではインプラント治療に力を入れています。
インプラント治療は、失った歯を人工の歯根で補うことで、
自然み心地や美しい見た目を取り戻すことができる非常に有効性の高い歯科治療です。
しかし、一部の患者さんからは、インプラント治療を受けた後に肩こりが生じたという報告が時折あります。
今回では、インプラント治療と肩こりの関係について詳しく解説し、改善策を考えていきたいと思います。
目次
- インプラント治療とは
- インプラント治療の一般的な後遺症
- インプラントと肩こりの関連性
- インプラント治療中や治療後の肩こり対策
- まとめ
1. インプラント治療とは
インプラントは、顎骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療です。
この方法は、失った歯を補うための手法の中でも、特に耐久性が高く、噛み心地や審美性に優れていると言われています。
治療には数ヶ月かかる場合が多く、まず顎骨にインプラント体を植え、骨と結合した後に上部構造の装着を行います。
インプラント治療の成功率は非常に高く、適切なメンテナンスを行えば長期間安定して機能します。
ただし、顎骨の状態や全身の健康状態によっては適応ではない場合もあるため、事前の診査と相談が重要です。
2. インプラント治療の一般的な後遺症
インプラント治療後に最も一般的な症状としては、手術直後の痛みや腫れがあります。
これは通常、数日から1週間程度で軽減します。
その他、手術部位の感染、出血が長引くこと、感覚の鈍さなどが挙げられます。
これらは通常、適切な処置を行うことで改善しますが、稀に長期的な問題となることがあります。
インプラントの埋め込みがうまくいかなかった場合、
噛み合わせに問題が生じ、これが原因で咀嚼に違和感を覚える患者さんもいます。
噛み合わせが不適切であると、顎の関節に負担がかかり、これが肩こりに繋がることもあります。
噛み合わせの調整は、歯科医師にとって非常に重要なステップです。
3. インプラントと肩こりの関連性
インプラント治療と肩こりの関連性について、
直接的な医学的証拠は少ないですが、
噛み合わせの不備や咀嚼筋の緊張状態が肩こりを引き起こす可能性があります。
インプラントを含む噛み合わせに変化がある場合、
顎関節の負担が増し、それが結果として首や肩の筋肉に負担をかけることがあります。
また、心理的な要因も肩こりの原因となることがあります。
インプラント手術自体はストレスを伴う治療であり、
このストレスが無意識のうちに肩や首の筋肉を緊張させることも考えられます。
肩こりに関する訴えが多い場合、歯科だけでなく整形外科や神経内科の専門医の意見を聞くことも重要です。
4. インプラント治療中や治療後の肩こり対策
肩こりを予防・改善するためには、いくつかの方法があります。
まず、噛み合わせの調整を行うことが最も基本的な対策です。
インプラント治療後は定期的に噛み合わせのチェックを行い、
問題がある場合には早期に調整を行うことでトラブルを未然に防ぐことができます。
次に、日常生活においての姿勢の見直しです。
長時間同じ姿勢を続けないことや、適度な運動を取り入れて筋肉をほぐすことが大切です。
また、定期的なストレッチやマッサージ、温熱療法なども肩こり解消に効果的です。
心理的なストレスを軽減するためのリラックス法も有効です。
ヨガや深呼吸、アロマテラピーなどがストレス軽減に役立ちます。
インプラント治療のストレスが原因と思われる肩こりが続く場合、
心理カウンセリングを受けることも一つの選択肢です。
5. まとめ
インプラント治療は、むし歯や怪我で失った歯を自然な形で補うための効果的な手段です。
しかし、一部の患者さんにとっては肩こりを引き起こす可能性があります。
噛み合わせの調整や日常生活の見直し、心理的アプローチによって、肩こりの症状を軽減することが可能です。
インプラント治療をお考えの方や肩こりでお悩みの方は、
歯科医師と相談しながら適切な対策を立てていきましょう。
京町歯科医院
日本顎咬合学会認定医
院長 友貞 宗人(ともさだ むねと)
【所属】日本顎咬合学会、スタディーグループ赤坂会、東京SJCD
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